「 ゴルフトーナメントでは GOODショットを沢山打つよりも ミスショットを少なく打つものが勝つ」
これは、ストロークプレーの本質を衝いた赤星六郎の名言である。
ゴルフトーナメントではそれぞれのスコアを競う場所であり、ナイスショットを競うのではないのだ。ナイスショットはスコアを縮める手段であるが、それがすべてではないのである。ナイスショットを続けてもパットが入らなければ、アンダーのスコアにはならないし、そこそこの当たりでもびっくりするほどのアンダーが出たりする。
しかし、ドライバーが曲がり、林のなかにでもいれたら、パーでさえ危うくなる。つまり、ミスショットは大叩きの可能性を秘めているわけで、それは全米、全英オープンなどのメジャー競技をみれば明らかである。メジャーではコースの難易度を可能な限りあげてセッティングされ、ひとつのミスが命取りになることは周知の通りである。300ヤードのナイスドライブより、260ヤードでもいいから、曲がらないそこそこのショットを継続することが、勝利への近道となるのだ。
球聖ボビー・ジョーンズをして「トーナメントゴルフとゴルフがある。もう私はゴルフをしたいのだ」といって、引退した。この言葉の裏には、一度としてミスが許されないトーナメントゴルフの過酷さが表現されている。愉しむべきは『ゴルフ』なんだと。
我々ダッファーは何はともあれ、ナイスショットのみを求める。練習場シングルはこの延長線にあるのであろう。
◆赤星六郎
1898〜1944年。戦前、米国に留学した四郎と六郎は帰国し、米国でのゴルフ体験から、日本でも楽しいゴルフを普及することに努め、日本ゴルフ草創期を築いた。第一回日本オープンはアマチュアながら優勝。以来アマチュアが勝った例はない。その後、後進の指導、ゴルフ場設計に足跡を残した。我孫子GC、相模CCがその作品。
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